Call of Dutyシリーズの歴史を2003年から2025年まで徹底解説。進化の軌跡や各時代の特徴、マイルストーン、人気キャラクターや革新的システムを年表形式で振り返ります。初代から最新作、今後の展望までファン必見の総まとめです。
Call of Dutyシリーズは、2003年の登場以来、第二次世界大戦から現代、そして未来の戦場へと舞台を広げながら、常に進化を続けてきました。FPS(ファーストパーソン・シューティング)ジャンルの中でも圧倒的な人気を誇り、毎年のリリースで業界のトレンドをリードし続けています。本記事では、主要タイトル(モバイルスピンオフは除く)の歴史を振り返り、各作品の革新や重要なマイルストーンを時系列で解説します。
2003年10月29日、PC向けに初代Call of Dutyが登場。アメリカ兵・イギリス兵・ソ連兵の視点から戦争を体験することで、従来の戦争ゲームとは一線を画しました。特に、武器を持たずにスターリングラードの地獄を生き抜くミッションは多くのプレイヤーに衝撃を与えました。また、当時としては革新的なマルチプレイモードも搭載され、PCゲーム市場で大ヒットを記録。シリーズの礎を築きました。
2005年10月25日発売。シリーズ初のコンソール版としてXbox 360でリリースされ、発売初日に25万本を売り上げる快挙を達成。従来の体力ゲージを廃し、自動回復システムを導入したことで、以降のFPSに多大な影響を与えました。多彩な戦線や進化したAI、グラフィックも高評価を得て、シリーズの地位を確立しました。
2006年11月7日、PS2/PS3、Xbox/Xbox 360、Wiiで発売。PC版がない唯一のメインシリーズ作品で、ファンからは賛否両論でした。大きな革新はなかったものの、演出面が強化され、シリーズの年次リリース体制が確立されました。
2007年のModern Warfareは、シリーズの歴史を大きく変えました。第二次大戦から現代へと舞台を移し、キャプテン・プライスやソープ・マクタビッシュなど伝説的キャラクターが誕生。マルチプレイでは、クラスカスタマイズやキルストリーク、プレステージ制度など業界に革命をもたらし、世界的な社会現象となりました。
Treyarch開発のWorld at Warは、シリーズを再びWWIIへと戻し、よりダークで過酷な戦争の現実を描写。キャンペーンでは太平洋とベルリン攻防の両面を体験でき、協力ゾンビモード「Nazi Zombies」がサプライズで実装され大ヒット。後のBlack Opsシリーズへも繋がる重要作となりました。
2009年11月発売。タスクフォース141の物語が続き、話題となった「No Russian」など衝撃的な展開がプレイヤーを魅了。マルチプレイもさらに進化し、シリーズの社会的地位を決定づけた作品です。
2010年、Treyarchが冷戦を舞台に新たなサブシリーズBlack Opsを始動。心理的な陰謀劇と多彩なキャラクター、ゾンビモードの進化が大きな支持を集め、シリーズ最大級の売上(3,000万本超)を記録しました。
2011年、MW3でタスクフォース141とマカロフの物語が完結。ヨーロッパやアメリカでの大規模戦闘と感動的なエンディングが印象的でした。マルチプレイも史上最多のボリュームを誇り、シリーズの黄金期を象徴するタイトルです。
Black Ops IIは、2つの時代をまたぐストーリーとプレイヤーの選択によるマルチエンディングを導入し、シリーズに新風を吹き込みました。マルチプレイもeスポーツに特化し、シリーズ最高売上(3,100万本)を達成。革新的な作品と評価されています。
Infinity Wardは新たなストーリーラインとしてGhostsをリリース。ポストアポカリプスな雰囲気と軍用犬ライリーの活躍が話題に。売上は2,900万本と好調でしたが、革新性の面では賛否が分かれました。
2014年、Sledgehammer Gamesが本格参入し、エクゾスケルトンによる立体的な戦闘を導入。"ジャンプシューター"時代の幕開けとなりました。ハリウッド俳優が悪役を演じるなど、映像面でも話題に。売上は2,100万本超。
BO3ではサイバーパンク色が濃くなり、複雑なストーリーとサイバー能力、個性豊かなスペシャリスト導入でマルチプレイも新時代へ。ゾンビモードも更に拡大し、2,670万本の売上を記録しました。
2016年、シリーズはついに宇宙へ。宇宙船同士のドッグファイトや無重力戦闘など新要素満載でしたが、未来志向への飽和感から一部ファンの支持を失いました。売上は約1,360万本。これを機に舞台は再び地上戦へと回帰します。
2017年、ファンの声に応え、Sledgehammer Gamesが第二次大戦へと原点回帰。ノルマンディー上陸作戦から戦争の終わりまでを歩み、仲間との絆やリアルな兵士の苦悩を描きました。約2,000万本を売り上げ、懐かしさと新しさのバランスが評価されました。
2018年はシリーズ初のストーリーキャンペーンなしでリリース。バトルロイヤルモード「Blackout」が大ヒットし、マルチプレイとゾンビモードが中心に。1,400万本超の売上を達成し、今後のシリーズの方向性を示しました。
2019年、Infinity WardはModern Warfareを"再起動"。リアリティと重厚な現代戦描写、クロスプレイ対応、無料コンテンツ配信で大きな話題に。初月で3,000万本突破。従来ファンと新規層の両方にアピールする作品となりました。
2020年3月10日、CoD初の本格バトルロイヤル「Warzone」が登場。最大150人が広大なマップで戦い、敗者復活の「グラグ」など独自要素も。世界中で大ブームとなり、1年で1億人以上がプレイするメガヒットに。以後、シリーズの中心的マルチプレイ要素となりました。
Black Ops Cold Warはシリーズ原点回帰のストーリーと新旧キャラの共演、選択肢によるマルチエンディングを実装。マルチプレイやゾンビモードもWarzoneと密接に連動し、1年間で10億ドル以上の売上を上げました。
2021年11月リリース。多国籍特殊部隊という新たな切り口でWWIIを描くも、ストーリー面や革新性で厳しい評価に。売上はシリーズ最低水準となったが、Warzoneとの連携や新エンジンなど技術的進歩もありました。
2022年10月発売。人気キャラが再集結し、武器カスタマイズが大幅進化。売上は史上最速で10億ドル突破し、シリーズ記録を更新。マルチプレイや協力モードも大幅強化されました。
2022年11月、Warzone 2.0がローンチ。新マップ「アル・マズラ」、リアルなバリスティクス、独自のDMZモードなど進化を遂げ、シリーズの"ハブ"としての役割を強化しました。
2023年11月発売。マカロフとの決着を描き、シリーズ史上最大規模のマルチプレイと新生Zombiesモードを実装。新旧ファンを満足させる内容で、新トリロジーの完結編となりました。
2024年10月25日発売。湾岸戦争を舞台に、フランク・ウッズと新主人公トロイ・マーシャルが謎の組織Pantheonと戦うストーリー。全方位移動やクラシックなプレステージ制度など、革新性と懐かしさが融合し、シリーズ史上最大のローンチとなりました。
2025年11月14日発売予定。デイビッド・メイソンによる新たな物語が展開し、協力型キャンペーンやAI活用など次世代の革新が期待されています。シリーズ第23作目として、Call of Dutyの新章の幕開けとなるでしょう。
2003年から2025年にかけて、Call of Dutyシリーズは第二次世界大戦の密な作戦から、近未来のサイバーバトルまで、圧倒的な進化を遂げてきました。プレステージ制度やエクゾスケルトン、バトルロイヤル、クロスプレイなど、多岐にわたる新要素を取り入れつつ、常にFPSの最先端を走り続けています。どの世代のプレイヤーも、それぞれの時代で自分だけの"COD体験"を持つことができました。今後もAIや新テクノロジーの導入など、更なる革新が期待されるCall of Dutyは、ゲーム業界の歴史にその名を刻み続けていくことでしょう。