Resizable BARとSmart Access Memory(SAM)は、PCゲームのFPS向上を無料で実現できる最新技術です。本記事では、仕組みや対応ハードウェア、BIOSでの設定手順や効果を詳しく解説。導入方法や注意点までまとめているので、ゲームパフォーマンスを最大化したい方は必見です。
Resizable BAR(リサイズ可能バー)とSmart Access Memory(SAM)は、パソコンゲームのFPS向上を無料で実現できる人気の最新テクノロジーです。これらの機能を有効化することで、CPUがより効率的にGPUとデータをやり取りできるようになり、ボトルネックが解消されてゲームのパフォーマンスが向上します。本記事では、その仕組み、対応ハードウェアの確認方法、そしてBIOSでの設定手順まで詳しく解説します。
従来、CPUはGPUのビデオメモリ(VRAM)に256MB単位でしかアクセスできませんでした。昔のゲームや低解像度環境では十分でしたが、現代の高精細なゲームでは巨大なデータ転送が頻繁に必要となり、この制限がFPS低下や遅延の原因となっていました。
Resizable BAR(Base Address Register)はこの制約をPCI Expressレベルで取り除き、CPUがGPUの全メモリ領域へ一度にアクセスできるようにします。データは大きなパケット単位で転送され、バスの負荷が軽減されるため、ゲームアセットがより高速にロードされます。「ゲームに必要なVRAM容量」についての詳細ガイドもぜひ参考にしてください。
「Smart Access Memory(SAM)」はAMDの商標名で、当初はRyzenプロセッサーとRadeonグラフィックス間の独自機能として提供されていました。一方、NVIDIAは「Resizable BAR」という標準的な名称でGeForce RTXシリーズに同等の機能を展開しています。両者の違いは主にブランドと最適化ソフトウェアにあり、技術的な仕組みは同一です。現在はほとんどの最新プラットフォームでブランドを問わず利用できます。
実際、多くのゲームで5〜10%のパフォーマンス向上が見込め、最適化されたタイトルでは最大15%のFPSアップも可能です。特に広大なオープンワールドや重いテクスチャを扱うゲームで効果は顕著です。さらにソフトウェア面でのパフォーマンス向上策については「PCのアップグレードなしでFPSを上げる方法」もご一読ください。
なお、ゲームエンジンやデータ転送の頻度によっては、設定を有効にしても違いが出ない場合もあります。
基本的にResizable BAR/SAMは常時有効にして問題ありません。古いゲームで不具合が出るのではと心配する声もありますが、最新のGPUドライバーでは「ホワイトリスト」方式で、効果があるゲームのみ適用されるため、他のゲームでは従来通り動作します。よって安全に有効化可能です。
Resizable BARを利用するには、以下のハードウェア要件を満たしている必要があります。
重要: マザーボードがUEFIモードで動作している必要があります。CSM(互換サポートモジュール)が有効だと設定項目が表示されないため、必ず無効にしましょう。
また、ストレージの速度もテクスチャの読み込みに影響します。詳しくは「DirectStorageによるゲームの高速化」もチェックしてみてください。
無料ツール「GPU-Z」を使うのが最も簡単です。起動後、メイン画面下部の「Resizable BAR」欄が「Enabled」になっていればOKです。クリックすると詳細な要件や不足している項目も表示されます。
NVIDIAユーザーは「NVIDIAコントロールパネル」→「ヘルプ」→「システム情報」で「Resizable BAR」の項目が「はい」になっているか確認可能です。
AMDユーザーは「AMD Software: Adrenalin Edition」→「パフォーマンス」→「設定」→ページ下部で「AMD Smart Access Memory」が有効になっているか確認しましょう。
Resizable BARは、ソフトウェア最適化で無料で体感できるパフォーマンス向上例です。ハードウェアの制約を解消し、CPUとGPUが連携して最大限のパフォーマンスを発揮できるようになります。効果はタイトルによって異なりますが、システム要件を満たしていれば有効化を強くおすすめします。たった数分のBIOS設定で、滑らかなゲームプレイと高速なロードを実現しましょう。