DLSSはNVIDIAのAI技術で、RTXグラフィックカード利用時にゲームの画質とフレームレートを大幅向上させます。仕組みや有効化方法、対応ゲーム、FSRとの違いまで徹底解説。最新バージョンや導入メリットも分かりやすくまとめました。
DLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)は、NVIDIAが開発した革新的なAI技術で、GeForce RTXシリーズのグラフィックカードを使うゲーマーのパフォーマンスを大幅に向上させます。DLSSはゲームを実際より低い解像度で描画し、AI(ニューラルネットワーク)によって目標解像度(例:4K)まで高精細に補完します。
👉 RTXグラフィックスの基本から知りたい方は、まずRTXとレイトレーシングの仕組みとゲームの進化をご覧ください。
通常、ゲームのグラフィックスは選択した解像度で直接レンダリングされます。解像度が高いほどFPS(フレームレート)は低下しますが、DLSSはこの問題を解決します。
DLSSはRTXシリーズ専用機能です。これはAI計算を担うTensorコアを活用しているため、RTXカードでしか利用できません。バージョンごとに進化を続けており、画質と効率が向上しています。
DLSSバージョン | 特徴 | 対応ユーザー層 |
---|---|---|
DLSS 2.0 | リアルタイム画像再構築。FPSと画質のバランスが良い。 | RTX 20/30/40シリーズの多くのゲーム |
DLSS 3.0 | フレーム生成機能追加。FPSが2~3倍に向上。 | RTX 40シリーズ |
DLSS 3.5 | Ray Reconstruction導入。レイトレーシング時の画質とディテール向上。 | RTX 20/30/40シリーズ(上位モデルも対応) |
DLSSは主に2つの方法で有効化できます。
DLSSをサポートするゲームは年々増加しており、2025年には数百本以上の作品で利用可能です。
ゲームタイトル | DLSSの効果 |
---|---|
Cyberpunk 2077 | レイトレーシング時でも+70~100%のFPS向上 |
Control | 画質を損なわずFPS2倍に |
Minecraft RTX | レイトレーシング有効時でも安定したFPS |
Alan Wake 2 | DLSS 3とフレーム生成に対応 |
Call of Duty: Warzone | 競技性を重視した高フレームレート |
DLSSはレイトレーシング(RTX)と組み合わせることで真価を発揮します。RTXは光や影、反射を極めてリアルに描写しますが、FPSが低下する点がデメリット。DLSSはこの性能低下を補い、滑らかなゲーム体験を維持します。
DLSSはRTXグラフィックカードで快適なゲーミングを実現するカギです。レイトレーシングや高解像度のゲームでも、高いフレームレートと美しい画質を両立します。NVIDIA RTXカードをお持ちなら、ぜひDLSSを有効にして違いを体感してください。